木賊垣
遮蔽垣のひとつで名前の通り植物のトクサに姿が似ていることから木賊垣と呼ばれています。今回は、昨年の大型台風の影響で破損した黒穂垣の代わりに保険金額の都合により木賊垣にて新たにつくりました。simple is best ! とはこのことですね!
桂穂垣
桂穂垣といえば竹垣の中でも最も難易度の高い竹垣で、京都の桂離宮にある桂穂垣は有名である。本歌である桂離宮の桂穂垣は仕上げ竹が市松模様型となており、高品質で繊細な感じがすると同時に縦の太い押縁竹が重厚感を際立たせ見るものを圧倒させる。
黒穂垣(袖垣)
柱は栗丸太を釿(ちょうな)にて名栗(撲り)仕上げ、さらに焼を入れ磨き、オイルステイン(こげ茶色)を塗布。黒穂は末穂を強調するように元に近い穂を払い仕上げてみました。黒穂には名栗柱がとても馴染む気がします。
金閣寺垣
京都鹿苑寺金閣にある金閣寺垣はもっと寸胴で丈が低く、太めの竹でつくられておりますが、今回はちょっとスリムで優しい感じの金閣寺垣に仕上げてみました。ちなみにこちらの写真の金閣寺垣は竹林整理で発生した真竹でつくっております。
光悦寺垣
現代ではこの曲線式の光悦寺垣が主流となっておりますが、本歌である光悦寺垣は傾斜地につくられており、そのままその末端部が地面に突き刺さっております。そのイメージが強く収縮した形が今日に至ったのでしょう。
偕楽園垣
透かし垣の中で一番お気に入りの偕楽園垣(別名、笠四ツ目垣ともいう)。水戸の偕楽園の園内にあり、どこか品があり景色に馴染みやすい竹垣です。格子竹は細め使うことでより上品な感じの仕上がりになります。